愛することは無駄なことである
人のために祈る時、私たちは忍耐を求められる。私が祈っていたとしても祈っている人はわからないし、祈っていることに何も感じないかもしれない。祈ることに疲れをおぼえたり、虚しさを感じてしまう。それでも愛しているから祈る。自分が祈ることを通して、かつて、今も自分が祈られていたことを知る。自分を愛してくれていたことに気づく。どれだけの人が自分のために愛し祈ってくれていただろうか。自分は価値ある存在だということにきづく。子どもを愛する親のように、ただ神さまは愛してくれているのかもしれない。見返りを求めず期待せず愛するだ。愛するということは無駄だと思えることがほとんだと思う。それでも人は愛することを尊いと思うのである。その無駄と思うことが人間にとってなくてはならないものだ。