礼拝メッセージ(2019年6月2日)

『 神から幻を与えられ出発する 』 使徒言行録 16章:6~10節 牧師 奥田稔(前橋キリスト教会)

1.はじめに教会誕生の歴史から学ぶ
 太田教会が生まれるまでの歴史を振り返ってみましょう。その第一は笠懸地区集会です。それまで長い間、早田夫妻の自宅で行っていた家庭集会を地区集会と名称を変え、その活動目的を将来の教会を目指す集会としました。前橋教会では2003年5月から沖縄の浦添伝道所(現那覇新都心教会)の母教会となり、開拓伝道がどのようにして進めていったらよいか学び始めました。その後、神の導きで県東部地区に住む方々が増えてきました。2007年5月から太田市安良岡町の長島整骨院15回、東部地区礼拝、太田礼拝を、その後、会場を太田市エアリスに移し10回の礼拝を続けました。その2年間は礼拝開始の喜び同時に、伝道できる会場、自由に使用できる会場の必要を覚え、熱い祈りが捧げられた時期です。そして遂に2009年2月現会場を発見、3月の総会で前橋教会50周年記念事業として、太田開拓伝道所開設決議と会場購入決議をしました。そして6月1日より伝道所最初の礼拝を開始し、記念するスタートとなったのでした。その全ての計画に、人知では計り知れない主の先立ちがあったことを知り、感謝したいですね。

2.幻を与えられる
 パウロは異邦人伝道を神から示され、3回の大伝道旅行をした人です。本日の箇所は、その第二回目の伝道旅行に出かけた折り、デルベやリストラで伝道した後に、16:6節にあるようにアジア州で御言葉を語ることを聖霊によって禁じられて、トロアスに行きました。トロアスはエーゲ海の港町で、ローマの植民地でした。その町で夜、パウロは幻を見ます。9節ではマケドニア人が立って「マケドニア州に渡って来て、わたしたちを助けてください」と語ったというのです。その時、パウロたちは「すぐに」マケドニアに向けて出発することにしたと記されています。そしてその理由として「「マケドニア人に福音を告げ知らせるために、神がわたしたちを召されているのだと、確信するに至ったからである。」というのです。神の御旨はどうしたら分かるのでしょうか。パウロは幻を見たのですが、そうかと思えばそう思え、違うかなと思えば違うように思えるものです。しかしそのようなものを、自分にとって、自分たちにとっては神の御旨であると確信することなのです。そしてそれに命をかけていくことなのです。

3.これからの歩みを願い求める
  10年経過した時、主の先立ちを覚えてお互いに感謝し合うことは大切なことです。しかし思い出を辿(たど)る それだけであってはならないのです。感謝はその次の歩みを示され、主の新たな召しを受けることが一番ふさわしい過ごし方です。どうぞそのために熱心に祈っていきましょう。主の期待してくださっている御計画は何なのかと語り合ってください。今できる事、将来できる事を見分けてください。そして楽しんで、喜んで歩んでください。必要は主が備えてくださるとの信仰に立ってください。