礼拝メッセージ(2022年3月6日)
『 高ぶる者、へりくだる者 』
 林健一 牧師 
ルカによる福音書 14章:7節~14節

14章 07節:イエスは、招待を受けた客が上席を選ぶ様子に気づいて、彼らにたとえを話された。

14章 08節:「婚宴に招待されたら、上席に着いてはならない。あなたよりも身分の高い人が招かれており、

14章 09節:あなたやその人を招いた人が来て、『この方に席を譲ってください』と言うかもしれない。そのとき、あなたは恥をかいて末席に着くことになる。

14章 10節:招待を受けたら、むしろ末席に行って座りなさい。そうすると、あなたを招いた人が来て、『さあ、もっと上席に進んでください』と言うだろう。そのときは、同席の人みんなの前で面目を施すことになる。

14章 11節:だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

14章 12節:また、イエスは招いてくれた人にも言われた。「昼食や夕食の会を催すときには、友人も、兄弟も、親類も、近所の金持ちも呼んではならない。その人たちも、あなたを招いてお返しをするかも知れないからである。

14章 13節:宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。

14章 14節:そうすれば、その人たちはお返しができないから、あなたは幸いだ。正しい者たちが復活するとき、あなたは報われる。」

ルカによる福音書 14章:7節~14節(新共同訳)

 

 今日の聖書ではイエスさまが、わたしたちが神さまの御前にどのように生きるべきなのかが語られます。
神の国での生き方はへりくだりが求めれます。イエスさまがこの世で最もへりくだられました。私たちに謙遜さを示されました。(フィリピ2:6~8)

 先週に引き続いて、ファリサイ派の議員に招かれた食事での出来事です。食事の席で、イエスさまは神さまの御前で生きる者の在り方について二つのことをお語りになりました。

 11節 「だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

 おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう。そうです。高ぶる者を神は低め、へりくだる者を神は高く上げてくださるのです。人に対してへりくだるよりも前に、神さまの御前に自分がどこに位置づけられるのか、そのことがへりくだりの出発点です。神さまに造られた者として、神さまの御前には誇るべきものが何一つとしてないというのが大きな前提です。人に対しては誇るべきことがあっても、神さまの前では誇るべきことが何もないのが人間です。だから、誰に対しても神さまの御前にあるかのようにへりくだることが聖書的な謙遜なのです。

 イエスさまは「昼食や夕食の会を催すときには、友人も、兄弟も、親類も、近所の金持ちも呼んではならない」とおっしゃいます。では、誰を招くべきなのか、続けてこうおっしゃいます。

  13節「宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の  不自由な人、目の見えない人を招きなさい。」

 誰を神の国の福音に与らせようとしているのか、イエスさまはあえて「むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人」と言われました。わたしたちの意識を変えなければ神の国の福音も広がりようがありません。そして、わたしたちの意識をかえるのは、神さまが報いて下さることを信じる心をしっかりと持つことです。開かれた恵みの場(主の晩餐)に私たちは今日招かれています。感謝して主の晩餐にあずかりましょう。