礼拝メッセージ(2024年8月25日)「潜む悪霊」 Ⅰコリント10:14~22 石井努牧師

14:コリントの信徒への手紙一/ 10章 14節
わたしの愛する人たち、こういうわけですから、偶像礼拝を避けなさい。
15:コリントの信徒への手紙一/ 10章 15節
わたしはあなたがたを分別ある者と考えて話します。わたしの言うことを自分で判断しなさい。
16:コリントの信徒への手紙一/ 10章 16節
わたしたちが神を賛美する賛美の杯は、キリストの血にあずかることではないか。わたしたちが裂くパンは、キリストの体にあずかることではないか。
17:コリントの信徒への手紙一/ 10章 17節
パンは一つだから、わたしたちは大勢でも一つの体です。皆が一つのパンを分けて食べるからです。
18:コリントの信徒への手紙一/ 10章 18節
肉によるイスラエルの人々のことを考えてみなさい。供え物を食べる人は、それが供えてあった祭壇とかかわる者になるのではありませんか。
19:コリントの信徒への手紙一/ 10章 19節
わたしは何を言おうとしているのか。偶像に供えられた肉が何か意味を持つということでしょうか。それとも、偶像が何か意味を持つということでしょうか。
20:コリントの信徒への手紙一/ 10章 20節
いや、わたしが言おうとしているのは、偶像に献げる供え物は、神ではなく悪霊に献げている、という点なのです。わたしは、あなたがたに悪霊の仲間になってほしくありません。
21:コリントの信徒への手紙一/ 10章 21節
主の杯と悪霊の杯の両方を飲むことはできないし、主の食卓と悪霊の食卓の両方に着くことはできません。
22:コリントの信徒への手紙一/ 10章 22節
それとも、主にねたみを起こさせるつもりなのですか。わたしたちは、主より強い者でしょうか。

            

 14偶像礼拝を避けなさい。わたしが言おうとしているのは、偶像に献げる供え物は、神ではなく悪霊に献げている、という点なのです。わたしは、あなたがたに悪霊の仲間になってほしくありません。と、パウロは偶像と決別すべきであるとはっきりと勧めています。偶像とは何なのでしょう。 18肉によるイスラエルの人々のことを考えてみなさい。供え物を食べる人は、それが供えてあった祭壇とかかわる者になるのではありませんか。 エジプトを逃れて彷徨っているとき、モーセがシナイ山に登ったきり、なかなか降りてこないので、彼らは不安に襲われました。そして、アロンに向かって「さあ、我々に先立って進む神々を造ってください。エジプトの国から我々を導き上った人、あのモーセがどうなってしまったのか分からないからです。」と迫りました。つまり、わたしたち人間は不安になると何かに頼ろうとする者なのです。結局彼らは黄金を集めて「子牛の像」を造りました。そして彼らは、存在もしない偶像に和解の献げ物を供えたのです。民は座って飲み食いし、立っては戯れた。みだらな行いをして、自らを汚したのです。


 「自分の信仰の信念は揺るがない」という人でも、上辺ではキリストを礼拝しながら、心は自分の中に築き上げた別のキリストを礼拝する事さえあると言うのです。むしろその方が恐ろしいのです。12だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。キリストを信じる者と自負しながら、「仕方がない、そうなって行く運命なのだから」と言う人は、キリストの救いを信じていない。と云うことになります。「だから言っておく、祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすればそのとおりになる。」と言われた、主イエスのみ言葉を信じないで、運命感に捉われ、運命と言う偶像に自分の心を供え物として奉げることに通じるのです。主イエスの言われた通り「見ないで信じる人たちは幸いです。」これが本当の信仰なのです。「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えないことを確認する事」に他ならないのです。見える神は造られた物にしかすぎません。それがわたしたちを救うことなどありません。


 わたしたちクリスチャンは、キリストと主従関係を結ぶ者で、明言するならば「主の所有の者」です。悪霊の所有になることは出来ません。だから、パウロは、「それとも、主にねたみを起こさせるつもりなのですか。」と尋ねるのです。21主の杯と悪霊の杯の両方を飲むことはできないし、主の食卓と悪霊の食卓の両方に着くことはできません。という言葉を無視して、他の宗教儀式に参加する者は、それこそ、主よりも自分の方が上であると、自分自身を神にする者です。あなたは、本当に来る日に主の裁きに耐えられますか?と迫るのです。今ならまだ、間に合う。主は赦してくださいます。じぶんのことばかり考えてはなりません。偶像礼拝から逃れて、主のところに帰りなさい。何が最善かを考えなさい、と促しているのです。わたしたちはどのように聴きますか。