捨てるという決意
聖書には神さまから捨てることを迫られる人たちが登場してくる。信仰の父とよばれるアブラハム、イスラエルの祖といわれるヤコブ、出エジプトのリーダーのモーセ、様々な人たちが今までの人生、自分の在り方を捨てることを神さまから迫られる。私たちはそう迫られなければなかなか捨てることができないのだ。反対に私たちは周囲には「変わること」「生き方や在り方を変えろ」と迫る。自分は捨てないのに他者には捨てろと迫るのだ。私たちは他者に変化を要求するのでなく自分が自分の在り方を捨てるという決意を先にすることが大切だと神さまは言っておられる。「あなたはなぜ自分を捨てずに他者に捨てることを要求するのか?」イエス様は神であることに固執せずに神であることを捨て人間になられた。ここに愛の決断がある。