礼拝メッセージ(2019年4月7日)

『主の恵みを喜び 福音を伝えていく教会』 ネヘミヤ記 8章:10節後半 牧師 林健一

 主の御名を賛美いたします。太田キリスト教会2019年度の歩みを迎えられることを神さまに感謝いたします。この一年間の歩みが神さまに豊かに祝福されますようお祈りしていきましょう。
 今日の説教題「主の恵みを喜び、福音を伝えていく教会」は、2019年度年間主題です。今日私たちに与えられた御言葉ネヘミヤ8章10b節「主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である」2019年度主題聖句です。聖書は私たちの歩みの力の源は「主を喜び祝うこと」にこそあると言います。
 バビロン捕囚からイスラエル(エルサレム)に帰還したユダヤの人たちは酷い苦しみのなかに置かれていました。その原因は破壊された城壁が崩されたままだったのです。町を守るべき城壁が崩されたままである、それは彼らが安心して暮らすことができないことを意味していました。ペルシャ宮廷の献酌官ネヘミヤは彼らの現状を知り、心を痛めました。そして安定した地位を捨て、城壁再建という困難な仕事をなさんと志を持ってペルシャからエルサレムへ行きます。教会の兄弟姉妹、私たちの家族、周わりの人々外側から見ただけでは何事もなく人生を送っているように見えます。しかし、霊的な状態は城壁が崩されてしまい不安と恐れのなかに置かれている人たちがいるのではないでしょうか。私たちは主イエス様の救われた恵みの中にいます。その人たちのために何ができるのでしょうか?
 城壁再建は予想以上に困難でした。サマリヤの人々の執拗な妨害、内部では貧富の格差、信仰の堕落、やる気のなさ。ネヘミヤは数々の困難にあっても神さまに祈り、信頼し、民を励まし続けました。ついに城壁は再建されました。彼らは城壁が完成した翌月、第七の月の一日に水の門の広場に集まりました。彼らは書記官エズラに律法の書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)を読むように願い求めました。人々は聞いて泣いたとあります。御言葉は私たちの心を感動させ、悔い改めへと導きます。イスラエルの民は城壁の再建をとおして神さまとの関係回復を第一として選び取りました。そしてただ主を礼拝し、主に栄光を帰しました。太田教会が神さまに献げる礼拝はどうでしょうか。ただ主を賛美し、栄光を帰しているでしょうか。
 エズラは泣いている民に言いました。「今日は聖なる日だ。泣いてはならない。悲しんではならない」自分たちの罪に泣くことは必要です。しかし、いつまでも泣き続けてはいけないのです。なぜなら、神さまがイスラエルを救い、愛し、祝福されているからです。救われた者すべては罪に悔い改め、嘆きつつも、主が私たちをゆるしてくださっていることに目を向けていくのです。
 「主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である」今こそゆるしの神さまを喜ぶ時であり、神さまを喜ぶことこそがこれからの生きる力となるのだと言っています。この一年私たちは神さまのゆるしを喜び、神さまを喜びとして歩んでいきましょう。