礼拝メッセージ(2021年6月13日)

『 イエス様の心を知る 』 ルカによる福音書 9章:51~56節    林健一 牧師

 本日、お読みになりました9章51節から新しい場面に入ります。51節に「イエスは、天に上げられる時期が近づくと、エルサレムに向かう決意を固められた」とあります。イエス様の活動は4章14節から始められていますが、そこにも記されているようにそれはガリラヤ地方でなされてきました。イエス様のこれまでの活動はここでなされてきたわけです。本日の9章51節から19章27節までを、イエス様の活動の第二段階、「エルサレムへの旅」として語っています。イエス様がエルサレムへ向けて旅していく行程は父なる神様の御心に向かっていく旅でもあります。イエス様の旅の歩みをとおして弟子となった私たちの歩みも同じように歩むようにと模範を示されているのです。

 イエス様は何のためにエルサレムへと向かわれたのでしょうか。「イエスは、天に上げられる時期が近づくと、エルサレムに向かう決意を固められた」(9:51)とあります。イエス様がエルサレムに上ろうと決意されたのは、天に上げられる時期が近づいたからだったのです。「決意を固められた」原文にはこのように、「顔をその方へ向ける」という言葉があります。多くの苦しみを受け、排斥されて殺され、そして復活することへと、イエス様はまっすぐに顔を向けて歩み始めたのです。

 52節の後半「彼らは行って、イエスのために準備しようと、サマリア人の村に入った」ということです。「しかし、村人はイエスを歓迎しなかった。イエスがエルサレムを目指して進んでおられたからである」と53節にあります。「イエスを歓迎しなかった」のは10章10節「迎え入れない」と同じ意味です。サマリア人の村の人たちは単にイエス様が通るのを歓迎しなかったというだけでなく福音宣教を拒絶したという意味なのです。

 彼らは「主よ、お望みなら、天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言いました。55節に「イエスは振り向いて二人を戒められた」イエス様は振り向いて二人を戒められたとあります。そのときイエス様のお顔はヤコブとヨハネにはどう見えていたでしょうか?それは拒絶する者たちへの愛とエルサレムへ向かうイエス様の御心を理解しようとしないヤコブとヨハネに対する厳しくも深い愛のお顔であったことでしょう。私たちに向き続けてくださっているイエス様のお顔があるのです。