礼拝メッセージ(2023年5月14日)
『 キリスト、教会の主よ 』
石井努 牧師
ヨハネによる福音書 2章:13節~22節

02章 13節:ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。

02章 14節:そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。

02章 15節:イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、

02章 16節:鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」

02章 17節:弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。

02章 18節:ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。

02章 19節:イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」

02章 20節:それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。

02章 21節:イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。

02章 22節:イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。

ヨハネによる福音書 2章:13節~22節(新共同訳)

  17弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。と続いています。このユダヤ人たちは、神の言いつけを守り、アブラハムを父としてそのアブラハムに現れた神をヤーウエとして崇めていました。神殿は、その象徴的な場所であり地上において神の住まいを表すものである。わたしたちは正当な選ばれた神の家族としての務めを熱心に果たしているのだ。と自分たちのことを思いこんでいるのです。その思い込みが実は神の宮を食い尽くしていたのです。

 18ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。19イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」 20それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。人間は、このユダヤ人たちのようにその熱心な思い込みによって神の示される道ではなく、自分たちに都合の良い神像を作り上げて、横道にそれていってしまうのでしょう。結局は神に背を向けるという罪の道に迷い込んでしまう。ユダヤ人たちは、明らかにこのエルサレムにそびえたつ神殿の事を指して言っていたのです。

 けれど、イエスさまは「ご自分の体・神殿」について語られたのです。それは、イエス様の言われる神殿とはご自分の体のことだったのである。と続いていることを見ても明らかです。イエス様を信じているはずのわたしたちの中にだって、愚かな行いを起こさせようとサタンが巣を作ろうと狙っています。そのサタンから逃れるのは、神を心から畏れ・敬い、安息日を守ること以外にはないと今日のヨハネの福音書は語っているのです。だからイエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、言われたことを思い出して、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。と結ばれているのではないでしょうか。