礼拝メッセージ(2019年1月20日)

「神の言葉を聞こうとして、群衆がその周りに押し寄せてきた。」(ルカ5:1)先週までルカ福音書はイエス様がどういう方であるかを述べてきました。この5章からは力ある言葉によってなされるイエス様のみわざに関心が向けられていきます。著者ルカはイエス様の言葉には権威があって(4:32)、力ある言葉は人々をいやし、悪霊から解放しました。イエス様の言葉は決してむなしく消えてしまうことがなく、それによって必ず何かが起こるということです。ゲネサレト湖畔におられるイエス様のもとに人々は「何か新しいことがイエス様の言葉によって起こる」ことを期待して集まってきました。

*見たこともない、聞いたこともない、想像したこともないような、思いをこえたイエス様の言葉をいま、聞いていることをあなたは喜んでいますか。
 人々が喜んでイエス様の言葉を聞いていたすぐそばではシモン(ペトロ)たちが網を洗っていました。彼らは夜通し苦労して漁をしましたが、何もとれなかったのです。(ルカ5:5)「神の言葉」なんか聞いていられるか!シモンたちにとっては魚がとれない。切実な問題でした。私たちも日常に起こる様々な問題に心捕らわれてしまいます。仕事、家庭、学校など一人一人が直面している問題があります。「神のことば」など聞いている余裕がない。と思います。しかしイエス様のまなざしはそのシモンに向けられています。シモンの舟に乗り、岸から漕ぎ出すように言われました。

*私たちのそれぞれの舟にイエス様は乗り込まれます。あなたの舟にイエス様が乗っていることを知っていますか。
 神の言葉を語り終えたイエス様がシモンに言われました。「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」(ルカ5:4)「神の言葉」に背を向けていたシモンにイエス様は語られたのです。なんという恵みでしょうか!シモンはイエス様の言葉に一度は躊躇して反論するもののイエス様の言葉に何かを感じたのでしょうか。「しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」(ルカ5:5)この後、シモン・ペトロは驚くべき出来事に遭遇します。かつてなかったほどの大漁をシモン・ペトロたちは経験しました。もうひとつ彼が経験したのはイエス様の言葉でした。イエス様の言葉に神様を見たペトロはこの後新しい人生を歩み始めるのです。

*イエス様の言葉の中には神様のすべてがあります。