礼拝メッセージ(2019年11月3日)

『 心に納めて思い巡らす 』 ルカによる福音書 2:15~20  牧師 林健一

 羊飼いたちは天使からメシア(救い主)の誕生というすばらしいメッセージを聞きました。福音(よき知らせ)を聞いた彼らはすぐにベツレヘムへ行きます。そこに生れたばかりの救い主がおられるからです。「急いで行って」(2・16)とありますように神さまからのメッセージに羊飼いたちはすぐに応答します。彼らが応答した結果、救い主イエス・キリストに会う祝福に与ることができたのです。羊飼いたちがした行動は神さまの言葉に応答することの重要さと応答する者への神さまからの祝福という二つの恵みを教えてくれます。私たちが神さまの言葉を聞いて信じて従うときに予想もつかない神さまからの祝福が私たちの人生にあらわされるのです。
 しかし、私たちはこう思うのではないでしょうか。「神さまの言葉に従うということはどういうことなのですか?」「どう神さまの言葉を聞いていったらいいのですか」そして「神さまが私たちにしなさいということはいつも面倒なことばかりではないか」と言うような声も聞こえてきます。「祈りなさい」「聖書を読みなさい」「愛しなさい」。神さまなのだからもっと楽な方法で私たちに祝福を与えてくれもいいのではないかと思うのではないでしょうか?人生の問題、体における病の問題、夫婦や子育てなど人間関係における複雑な問題などを祈るまえに、一瞬にして解決してほしい。神さまだったらできるはずだと私たちは言いたくなってしまうときがあります。体の痛いところを癒してほしい。あの人の偏屈なところ、怒りやすい性格にはもう我慢できない。など結局神さまはこういう私たち一人ひとりの問題までは見ておられない方なのだという信仰を持ってしまうようになる。でも待ってください。聖書には神さまの言葉を信じるなら、こういう不可能と思えるような問題や状況さえも神さまは呪いから祝福に変えることができるお方なのだと私たちに約束が語られています。では神さまはどのようにして私たちの人生の問題に福音をどうあらわしてくださるのでしょうか。今日の聖書から2つヒントが私たちに与えられています。