クリスマス礼拝メッセージ（２０１８年１２月２３日）

ヘロデからの解放
「イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。」（1節）

クリスマスおめでとうございます。全世界の救い主イエス・キリストの誕生について聖書から聞いていきましょう。イエス様はヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムという小さな町でお生まれになりました。この世界における真の王としてお生まれになりました。皆に喜びを持って歓迎されたのでしょうか？そうではありませんでした。反対に敵意と無関心があったとマタイは語っています。
ユダヤ人の王が誕生したことを聞いたヘロデ王は不安を抱いた（3節）。ユダヤ人の王であったヘロデはイエス様の誕生に不安を抱きました。なぜでしょうか？自分が王でいられなくなるからです。クリスマス、それは真の王がこの世界に来られる喜びとこの世界が真の王であるイエス・キリストを王として迎えることを意味するのです。

人生のハンドルを譲りたくない。

聖書はイエス様とヘロデとの関係を通して、イエス様と私たちの関係を語ります。私たちもヘロデのようにイエス様に人生の主導権を明け渡すことを恐れているのです。私の人生は大丈夫だ。上手くいっていると思っています。しかし、現実はそうではありません。人生におけるさまざまな競争に疲れてしまい他の人にハンドルを変わってほしいと思いつつも、絶対に渡すものかというプライドを持っているのが人間です。しかし、真の王であるイエス様はあなたのところに来られてハンドルを譲りなさいと言われます。

皆さんの上にも星は輝いています

どうすれば私たちはイエス・キリストに人生のハンドルを信頼してお渡しすることができるのでしょうか？

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」（2節）

ユダヤから何百キロ遠く離れた地で星の輝きを見た占星術の学者たちは、星の輝きだけをたよりに旅に出ました。彼らには初めての旅であったかもしれません。何度となく繰り返してきた旅であったでしょうか。しかし、彼らはこの旅が自分たちの人生にとって大きな転機をもたらす旅になるかもしれない。そう思ったに違いありません。彼らも導きを求めていたのです。神様は誰もが見ることができ、はっきりとわかることができるように星の輝きをもって示されました。星の輝きがあるのは占星術の学者たちだけではありません。すべての人が見ることができました。けれどもこの星に何かを感じたのは彼らだけでした。多くの人が忙しい生活のなかで周りを見ていた。夜空を見上げていた彼らが星の輝きを見ることができました。私たちは人生をよくしたいと思っているばかりに大切なものを見失っていることはないでしょうか。

真の王　救い主イエス・キリスト
「家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。」（11節）

星に導かれて旅を続けてきた学者たちはついに王に会うことができました。長い旅と同時に人生の救いを求めて続けてきた旅も終わりを告げました。この幼子こそが真の王であると信じ、喜びました。彼らの旅は終わりましたが、イエス様と共に歩く希望あふれる新しい旅が始まったのです。